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2008.06.22  昔のノート 失われた私を取り戻せたら <<21:49


昔の覚え書きノートが
古い段ボールの箱から出てきた。
読んでみたら
書きかけのSFとか
詩とか
おとぎ話とか
結構いいできの
未完成作品がたくさん書いてあった。

そこに物語を書いた私は
今の私ではなく
もっと豊かな語彙をもち
もっと詩的で
もっとロマンチックで
もっとクリエィティブで
ものすごく未熟な物書きの卵だった。

この人を取り戻したいような気がする。
どこにいっちゃったんだろ、この人。
いろいろなものを書いているうちに
どこかに置き忘れてきたらしい。
どこに置き忘れてきたんだろ。

探しに行きたい。
恐れずに書いてみたいな、
彼女の思うように。




No.290 / 日記 / Comment*2 / TB*0 // PageTop▲

2008.06.20  はるかなる人類の歴史をちゃっちゃっとひもといた休日 <<22:46


娘の学校が休みなので
ちょこっと会いに行った。

バゲット好きな娘のために
ユーロスターでパリへ行き
お約束のルーブル美術館へ。
サモトラケのニケから
ナポレオンの戴冠式から
モナ・リザとか
ミロのビーナスとか
スフィンクスとか
メデューサ号の筏とか
美術のことも
歴史のこともまったく知らない相手に
人類のはるかなる営みを説明するのは大仕事である。
イタリア中世絵画のところに来て
「これはねメディチ家の・・・ってメディチ家のこと知っている?」
「知らない」
なんだってー! 
メディチ家のことを知らない人間がこの世にいるのかー!
なんでおまえはなんにも知らないんだー
と思わず腹が立つが、辛抱強く説明をする。
その上、企画展が「バビロン」よ。
いったい何千年さかのぼって解説しなくちゃいけないのだー!
と大変腹が立つ。
(教育者でもなければ立派なお母さんでもない証拠)

そこで、歴史をひもとく必要がない場所を物色し、
ナポリへ行き
娘の名付け親アンジェラと落ち合い
ポジターノへ行く。
すると、
「一緒に泳ごうよー」
と荒波の海へと引きずられ
ざぶ~んざぶ~んと押し寄せる波に翻弄され
ビキニははずれトップレスとなり
髪はめちゃくちゃ
肌は真っ黒に。
思いがけないワイルドな休日となる。

よれよれになって
ロンドンに戻ったあとは
チャイナタウンで飲茶を食べてから
マダム・タッソー蝋人形館へ。
これがまた大失敗であった。
娘はケイト・モスも
アルベルト・アインシュタインも
マハトマ・ガンジーも
ネルソン・マンデラも
知らないんだもの。
「あんた誰よ。なんでなんにも知らないのよ」
「あたしは誰って、ママの娘でしょ。
 ねえ、これ誰?」
と質問攻めに会い
またも人類の歴史を解説。
ちなみに、インド人のツアー客であふれかえっていたその日
一番人気はガンジーだった。
インドの人たち、なれなれしくガンジーと肩くんで
パチパチ写真を撮っていた。
聖人に、そんななれなれしく、と思ったが
楽しそうだし、いいんだろうな、ああいうことで。

さて。
私は、ツアコン、トラベルライター、そして
趣味の旅行人として世界90け国、1000都市を旅してきた。
その結果
ドイツのロマンチック街道であろうが
スペインのサンチャゴ街道であろうが
イタリアのフラミニア街道であろうが
あるいはスイスの山巡りであろうが
中国の世界遺産シリーズであろうが
インカトレッキングであろうが
なんでも解説しながら旅ができるのである。
短気さえ直せば素晴らしいお母さんになれるかもしれない。
長いこと自分のことをだめなお母さんと思っていたけれど
こうして考えると素晴らしいお母さんのような気もする。
そんなことができるお母さんが世界に何千人いようか。

今回の旅行中
娘の頭の中に世界史がない上に
世界地図がめちゃくちゃに入っていることも判明。
「フランスの左上くらいにポーランドがあるでしょ」
「いや、そこらへんにはドーバー海峡しかないと思う。
 そこにポーランドがあったら、あんたイギリスの学校じゃなくて
 ポーランドの学校へ行っていることになるわよ。
 ちょっと、頭、大丈夫?」
と思わす娘の額に手を当てる。
娘、きゃっきゃっと笑って喜ぶ。
喜ぶな。

夏休みになったら
もうちょっと娘と一緒に時間を過ごそう。
そして、ケーキでも一緒に焼きながら
いろいろな話をしよう。
14歳って、こんなになんにも知らないんだっけね。
次の旅行までには
お願いだからもうちょっと勉強しておいて。

いろいろと教養上の問題はあるものの
親から遠く離れた場所で、
ひとり頑張っている娘は
強くたくましく、おおらかに、のびやかに育っていた。
すっごくうれしかった。








No.289 / 日記 / Comment*3 / TB*0 // PageTop▲

2008.06.18  日本のパーティ事情 <<13:32


夏はパーティシーズンなのね。
招待状がはらりはらりと届く。

日本のパーティで、
どうも居心地が悪い、と思う理由は
会場に漂う仕事モードのせいだと思う。
この人とこの人を紹介すると(その先に銭の花が・・・)
この人に名刺を渡しておけば(その先に銭の花が・・・)
あるいは、お金でなくても
ネットワークでも。
生き生きと、善意と熱意に満ちた
エネルギッシュな人たちの間で
私は尻込みしつつ、
退屈してしまうのである。
私は、できれば面白い人に出会って笑いたい。
容姿や会話の内容に興味はあっても
肩書きとかには興味がないのである。
(過去のさまざまな失敗を招いた理由がこれだ)
「それは、
 キミが世間から大幅にずれた生活をしているせい。
 こういう場所は
 パーティという名の異業種交流会であって
 こういう場所から生まれる良い仕事もたくさんあるのだよ」
と知り合いのプロデューサーに言われて、
なるほどと思ったけれど。

私の好みのパーティは、
冷えたシャンパンがふんだんに用意されていて
いいワインがずらりと並んでいて
おいしいフィンガーフードがちょこっとあって
パートナーと一緒に楽しめて
踊る場所があって
名刺ださなくても、ちゃんと会話のできる人たちがたくさんいて
思いがけない面白い話で
たまたま隣にいる人(イケメン希望)と盛り上がったりする
肩の凝らないパーティ。
あと「祭り」はどーゆーのでもわりと好きだ(って関係ないか)。


No.285 / 日記 / Comment*3 / TB*0 // PageTop▲

2008.06.17  ウィークエンドはカニを炒めて <<15:16


ある事情のため、ここ何ヶ月も
運動というものをしていなかった。
「キミ、そろそろ少し運動したまえ」
というダーリンの命令のもと
南麻布から築地まで自転車で買い出しに行く。
なまっていた身体を急に動かしたので
あまりの疲れにふらふらになって魚河岸到着。
「カニが食べたい、カニだ、カニ」
と早足で歩き回る彼の後ろをよろよろとついていく。
「え、カニかい。おにーさん、うちにいいのがあるよっ」
と魚屋さんのおにーさんがじゃーんと水槽から持ち上げてくれたのは
1メートルくらいはある巨大な活カニ。
料理されるのはいやだ~とばかりに
ばたばた足を動かしている。
大きい・・・。
しかも、元気だ。
カニというよりも怪獣みたいだ。
この生物を最初に食べようと思った人は偉いな。
「これでたったの4万円っ」
「よし、買った!」
と口走る彼の通訳はせずに
「高すぎ! おうちご飯なんだから。
 それにね2人だけだから、そこまで大きくなくてもいいの」
「え、一週間かけて食べればいいじゃん。
 食べごたえあるよー」
え、それはそーだろうが。
これを背中に担いで帰るのはいやだ。
背中よりも大きいもん。

結局その半分くらいの大きさのカニを買い
さらに元気にざわざわ動いている沢ガニも買う。

メニューは、巨大な中華鍋で作る
シンガポール風チリクラブ。
そして沢ガニの素揚げ。

いやだ、いやだ、と逃げ回る沢ガニを
ひょいとつまみ上げては
油で揚げつつ
「これは、僕のカルマに悪い影響が出るような気がする」
と彼はまじめに不安がっている。
なんだかおかしい。

感謝しつつ残さず食べて
週末が終わった。
カニは幸せを運ぶ生き物なのね。

久保くんへ

カニを送ってくれないから
築地で仕入れてみました。
大変お高い夕飯となりました。
でも、おいしかったよ。


No.283 / 日記 / Comment*2 / TB*0 // PageTop▲

2008.06.13  高野秀行さんのふんどし <<16:56


以前、小説すばる誌上で行った
高野秀行さんとの対談が
彼の新刊『辺境の旅はゾウにかぎる』(本の雑誌社刊)
に収録され、ただいま発売中。

収録されているほかの対談相手のみなさんは
大物ばかり。
その名も:

角田光代さん
内澤旬子さん
船戸与一さん
大槻ケンヂさん

中に混ぜていただき光栄です。
ほかの方々との対談をじっくり読んだ結果、
自分の軽さ加減がよくわかった。

ぜひお手にとって
冒険者たちの話を読んでいただきたい。

この本の帯に書かれた
「ほんとに私はいったい
 なにをしているのだろう?」
この感慨、というかつぶやき、
私の頭の中にもしょっちゅう流れます。





No.282 / 日記 / Comment*1 / TB*0 // PageTop▲

2008.06.13  島田虎之助先生、手塚治虫文化賞受賞おめでとうございます <<07:09


島田虎之助先生
「トロイメライ」(青林工藝社刊)
手塚治虫文化賞新生賞受賞!!
おめでとー!!!

普段引きこもりの私も
さすがに虎之助先生のお祝いには駆けつけねば、と
有楽町の『コカレストラン』で開催されたパーティへ。
南伸坊さんやスージー甘金さんを始め
業界の重鎮たち
漫画家さん
音楽家、女優、弁護士、
作家、
編集者、
映像作家がたくさん集まって
それはそれは盛会だった。
虎之助先生にも
奥さんのきえちゃんにも
赤ちゃんの頃から面倒をみてもらっている
うちの息子も参加。
こっちはひたすら食べていた。

島田虎之助先生の3部作
「トロイメライ」
「ラスト・ワルツ」
「東京命日」
ただいま全国の本屋さんで平積み販売中。
見つけたら
ぜひ3冊セットでお買いあげお願いします。

会場では、
かつての同級生と再会。
ひとりは女優さんとして活躍中。
ひとりは新丸ビルでイベント関係を仕切っている実力者となっていた。
みんな、元気そうで良かった!

長いこと知っている人が成功すると
家族の出来事みたいでね、
胸の奥からしみじみとうれしい。

ちなみにこのパーティ
お祝い金を全力投入して開かれたものだそうで
「さすが江戸っ子、宵越しの金はもたねえか。
 気っぷがいいぜ」
と参加者一同むむむと感心したのであった。











No.281 / 日記 / Comment*0 / TB*0 // PageTop▲

2008.06.11  引きこもるな、立てこもれ <<15:57


月の半分は旅行をしているので
日本にいる間は、
時差ボケのために
でたらめな時間に起きたり寝たりしながら
家にいることが多い。

「日本にいると家にばかりいるなあ」
と思うたび、昔、
ドリアン助川さん(現:明川哲也さん)に言われた言葉を
うふふと思い出す。

「引きこもるなんて消極的なことを言うな。
 立てこもれ!」

あの瞬間、私は彼に恋をした(しかし、なんの進展もなかった)。
だってパワフルでかっこいいでしょ。
さすが身の上相談のエキスパート!

どうやったら引きこもりから
立てこもり(というのか?)にシフトできるのかわからないので
できるだけ積極的な心持ちをキープしながら
家にいます。





No.280 / 日記 / Comment*1 / TB*0 // PageTop▲

2008.06.07  専業主婦はうらやましい?! <<19:33


「お仕事をなさらないですむなんてうらやましいわ」

とある場所で知り合ったキャリアウーマンに
うらやましがられた。

注:売れないエッセイストはひまでいいわねえと皮肉られたわけではない(たぶん)。

「いえ、仕事をしています。細々とですけど」
と言えないままに
話が続き
そのうち
「専業主婦の私」の話などもしなければならなくなり
(まさか、話がそれほど長く続くとは思わなかった)
そこはそれ、ウソをつくのが商売みたいなもんだから
話せと言われれば、いくらでも話せるのだが・・・。
(なぜ、私はこんなところで、知らない人に作り話を?)
と妙な気分であった。

あの人の心に専業主婦の井原美紀が生まれた瞬間
宇宙空間が分裂し
多重空間のひとつで
「幸せな専業主婦の井原美紀の人生」が
スタートしたのだろうか。
幸せでいてほしい。
我、同朋よ。

実際には、専業主婦でも
仕事をしていても
人生の大変さに変わりがあるとは思えない。
なので、みなさん、
今日は美しい夏日でしたし
せめて
「こんな日があって幸せだな」と思いながら
過ごしましょうよ。

明日も晴れたら海に行きたいなあ。
そして、今年も美白に背を向け
ビーチに寝そべり
黒くなるまで日に焼き
ナオミ・キャンベル・イハラになろうと思う。


No.279 / 日記 / Comment*5 / TB*0 // PageTop▲

2008.06.05  いいおうちの子 <<18:37


息子との会話。
「彼は、ちゃんとしたいい家の子供だからね、
親に話せば、司法試験向けの塾の費用くらい
払ってくれるんだろうけれど、バイトをして
自分で払うっていってたよ」
「それは当たり前。
 大学の学費は親が払っているんでしょう」
と上の空で返事をする。
私の心はそこのポイントではなく
「ちゃんとしたいい家の子供」
のところでひっかかっていたのだ。

「ねえねえ、うちもちゃんとしたいいお家なのかなあ?」
息子に聞いてみる。
息子、驚いて
「え、違うの?」
と聞き返す。
「うーん・・」
そういう気もするし、そうじゃない気もするし。
「うーん、そうだといえばそうだと思うんだけど」
「え、それどういうこと。
 ママ、自信ないの? 
 そういうことじゃ、僕もどういう家庭の子かわからなくて困るんだけど」
「いやーまーそーねー。
 じゃ、まあ、表向きにはちゃんとしたいい家ってことにしておきましょうよ」
と話を終える。
どうでもいい話ですしね。

ちゃんとしたいい家ってどこらへんのことを
言うのかしら?

さて、ここのところ毎日のように、
ありえないことばかりが起こる。
飛び上がって踊りだすほどうれしいこともあるし
思わず泣いてしまうくらい悲しいこともある。
花男のつくしちゃんみたいに
ベランダから
「ありえないっつぅーの」
と叫びたいけれど、
それはちゃんとしたいい家のママとしてはどうかと思うし。

今度は、娘、学校の先生に
'my mother is very strange '
と言って、
’you should say that my mother is very unique.'
と直されていた。
変人と個性的っていうのは違うのよ。

ちゃんとしたいいお家の子供のみなさん
今日もいい子に勉強しましょうね。


No.278 / 日記 / Comment*0 / TB*0 // PageTop▲

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